医療マネジメント学会に参加して

2014.09.29

 平成26年9月29日(土)に島根県浜田市の石央文化ホールで「日本医療マネジメント学会 第13回島根支部学術集会」が開催されました。

 会長は浜田医療センター院長、当校の学校長である石黒眞吾先生でした。冒頭で「多職種が連携し、補完し合いながら協働して治療・ケアを行う」そのための考えや方法をこの学会で得てほしいと話されました。

 特別講演は、神野正博先生が「病床機能分化と地域医療の方向性」として包括医療の「Comprehensive」ではなく統合された医療である「Integrated」の意味で病院と地域が統合された医療を行うのがこれからの高齢社会の常であり、そのための地域医療の考え方とこれからの未来構想を話されました。

 ランチョンセミナーでは、瀬戸僚馬が「新しい病院職種と役割分担 医師事務作業補助者の活用」と題して、意思を補助する事務作業員が医師だけではなく看護師や薬剤師など多職種を支え貢献していること、重なり合った医療業務をどのように職種同士が補ったり役割を明確にしていくのか海外の状況も踏まえながら話されました。

 シンポジウムでは「チーム医療を活かす ~多職種間の連携とチーム間の連携~」として6名のシンポジストが取り組みを話しました。

 発表では、①大学病院として医療安全管理に関するネットワークをどのように構築するのか、②医療安全チームを多職種同士でどのように形成していくのか、③病棟単位で医師と看護師以外の職種がどのように役割を担っていくのか、④緊急時に対応できるチーム体制や教育システムとなどのように構築するのか、⑤栄養管理士が患者を取り巻くチームの一員としてどのような役割を担って協働できるのか、⑥チーム医療統括本部の協働組織である看護部が多職種と連携するためにどのような役割を担い、認定看護師がチームとしてどのように治療・ケアに関わるのか、が簡潔明瞭に発表されました。

 ディスカッションでは、医師の協力をどのように得ていくのかなどの意見交換がなされました。

 

 当校からは1年生、2年生全員が参加しました。教員も全教員が参加し、2題の示説を行いました。

 1題目は「看護過程の展開にe-Learningを取り入れた効果」として、藤井光輝教員が発表しました。看護過程の展開はペーパーペーシェント(紙上患者)での情報収集や分析でリアリティや情報の取捨選択の余地がないことからe-Learningにデータを入れ込み、学生自身が閲覧して取捨選択して分析していくシステムを構築したその結果を発表しました。

 2題目は「看護の統合と実践実習でのヒヤリ・ハット報告の実態-看護管理と複数受持ちの実習における報告書の分析-」として、花子紀子実習調整主任が発表しました。統合実習は3年間の総まとめのような実習で今まで1人の受け持ち患者で実習していたのを今回は複数受け持ったり、夜間実習などを行う実習です。この実習でどのようなヒヤリとした場面が起こっているのか調べデータ化し発表しました。この情報を共有することでさらなる事故防止につながると思っています。

 

 この学会に参加した学生も現在の医療の問題点やどのように医療者が改善して、さらによいものにしているのかがわかったと思います。近くで学会に参加できる機会のあったこと、そして浜田医療センターが主催で行ったことも学生にとってよい影響になると願っています。

 

学会の写真

 著者は向かって一番左

学会の写真

著者は真ん中

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